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Life will be beautiful

他人事ではない

ここ最近高齢者ドライバーの交通事故ニュースがあとを絶たない。
統計的には事故率自体は若者(10代~20代)の方が多いらしいが、その原因は若者は安全意識が低い、運転技術が未熟なのに対し高齢者は運動能力の低下によるものだということ。
どちらも問題と言えば問題なのだが、身近に両親という高齢者を抱える身としては高齢者ドライバーの事故は他人事ではない。

で、我が家の抱える高齢者の現状。

義母は60歳ごろまでは仕事で車を使用することが多く、ほぼ毎日乗っていたそうだ。
しかし、仕事が代わり、車が必要なくなってからは車を運転から遠のいていた。
だが、福岡に引っ越してきたときに困った。
その頃喘息の持病の悪化もあり、自転車に乗るのも大変だったため、容易にでかけられなくなったのだ。
旦那から私たちの車を使ってもらうのはどうかとの提案があったが、入っていた保険が配偶者限定だったことと義母の乗り慣れない外車であることから反対した。

にもかかわらず、旦那は私が気づかない隙に何度か近所のスーパーに行くのに車を使わせたようだった。
そのことが判明したのはある日のこと。
義母が気まずそうに「車の一部を破損してしまった」と告白してきたのだ。

ことの真相は以下の通り。
いつも行くスーパーはコインパーキングに止める必要があった。
基本そこで買い物した人は無料なのだが、コインパーキングであるためにストッパーがあがってしまう。
そのため、無料であっても精算機で処理をしてストッパーを下げないといけないのだが、義母はそれを失念し、そのまま車を発進。
ものすごい音と共にかなりの抵抗をもって車が進んだようだった。
もともと車体低めの車の為、かなりアクセルを踏み込んで、発進したに違いない。
さすがにおかしいと気づき降りたところ、車の部品が転がっていたというわけであった。

保険の対象でない状態で運転したことも問題だが、冷静さにかけた行動も問題だった。
転がった部品を回収はした。
しかし、コインパーキングが大丈夫か確認しなかったのだ。
そのため、告白を聞いた後、まずすぐに旦那に義母と一緒に行かせて、コインパーキングの動作確認をしてもらった。
幸い正常通り機能し、問題はなさそうだった。
そして、肝心の車。
取れた部品はそれほど重要な部品ではなく、5000円程度の修理で終了した。
結果的に大事にはならずに済んだ。

だからと言って、よかった、よかったと言える話でもない。
今回は軽い事故で済んだかもしれない。
でも、近場だから大丈夫、昔は良く乗っていたから大丈夫というのは過信でしかない。
事故と言うのは自宅の駐車場でも起こりうるのだ。

旦那も義母もこの一件ですごく反省し、以後車には乗らないと約束した。
よくよく聞いてみると、義母は福岡に来る前、大阪で2回ほど親戚の車を運転して、自損事故を起こしていたのだ。
医療業界によくあるヒヤリハット。
小さい事故は大きい事故の元。
大事に至る前に車に乗らない決断をしてくれたことに感謝する。
福岡は大きい都市と言えども大阪から来た人間からすると田舎である。
だから、多少の不便は強いていることは百も承知だが、車が必要な移動時は積極的に私たちが足になるようにしている。

そして、次は我が両親。
父が免許をとったのは私が小学生高学年の時、アメリカでとった。
アメリカは教習所には行かずに直で免許をとるのが一般的なスタイル。
帰国後もその免許を切り替えただけの為、日本の教習所にいったことがない。
だが、今の今まで事故を起こしたことはない(正確には一度あるのだが、100%相手側に非のある事故であった)。

とはいえ、やはり高齢になれば何が起こるかわからない。
もともと怒りっぽい性格で、過去には危険な運転をした人にブちぎれてその車を追い回したり、スピード違反でつかまったことも数回ある。
頻度は減ったが今でも父の車に乗ると「あいつ運転が下手」「のんびり走ってる!」など他の車に対する文句がしばしば。
冷静な判断を常に伴う車の運転に短気というのは百害あって一利なし。
それに加えて、高齢者の運動能力低下が加われば、いつ何が起こってもおかしくない。
ニュースになる高齢者交通事故の多くは長年車を運転していた人が引き起こしている。
高齢者の運転歴というのはあまり関係ないということだ。

父は現在も現役で仕事をしており、車が必要なのはわかっている。
でも、「俺は大丈夫」というNGワードを父が発するたびに「俺は大丈夫ではなくて、俺も危ないかもしれない」という意識を持ってほしいと強く思う。
父には百歩譲って車はいいとして、早急に車を乗り換えるよう伝えた。
100%でないにしても今よりも安全機能が充実した車への乗り換えもしくは踏み間違い加速抑制システムの装着可能な車種への乗り換えを勧めた。
そして、75歳を目途に車の運転をやめる方向で考えてほしいとも。
手応えはあまり感じられていないが、とりあえず車種の変更には同意を得た。
あとは毎年根気強く伝えていくしかない。

そして、母。
実はこれが一番やっかい。
母は長いことペーパードライバーであったが、父と同じくアメリカで運転を始めた。
そして、帰国後もしばらく乗っていたが、頸椎症を発症してから父に運転を止められ、以後運転しなくなった。
今思えば頸椎症も大したことはなく、父の過度の心配性にすぎず、近所程度であれば運転してても問題なかった。
母は自転車も乗れないため、徒歩と公共の乗り物で普段は生活している。

そんな母が突然、先日の帰省時に「運転を再開しようと思う」と言ってきた。
ただいま68歳の母。
15年ほどのブランクを経ての運転再開発言。
娘としては心穏やかではない。
全力で反対した。

でも、母は「いや、大丈夫。運転する」との一点張り。
母はあまり私や父と違って自分の要望を押し通すタイプではないのだが、その母の頑なぶりに私はこれは相当なバトルが展開されると思った。
しかも、ずっと母の運転を止めてきた父がここにきて「大丈夫だろう」なんて言い出すもんだから余計にたちが悪い。
結局自分が運転できなくなったあとの自分の足を心配したのであろう。
それならあの時散々母に「危ない、危ない」なんて言って運転をやめさせなきゃよかったのに。
父の中途半端さにも腹が立った。

とりあえず「今すぐ」という感じではなかったため、この話は次回持ち越しとした。

そして、数週間後のこと。
どうして母が運転をしたがるのかわからなかったが、この時に判明した。
母はパートをしたかったのだ。
ちょうど母が長年愛用している某宅配スーパーがそこの食材を使って社員のランチを作るバイトを募集していた。
栄養士の資格があり、料理が得意な母はこれまでの専業主婦生活に終止符をうち、その第一歩として食堂バイトをしたいと思ったのだった。
だが、ここで問題となったのは「足」。
場所はさほど遠くないのだが、歩いていくには遠すぎる。
しかもちょうどいい公共機関もない。
毎回タクシーの往復では何のためにバイトしているかわからない。
そこで、運転を再開してみようと思ったのだった。

母の気持ちは分かったが、再度説得。
幸い?そのバイトの募集も終了したため、今すぐ足が必要という状況でもなくなった。
でも、母が働くという気持ちは大切にしたかった。
免許返納にはまだ難色を示してはいるが、私が言わんとすることはわかってくれているようだった。

とりあえず今の時代ネットが大事!
パソコンにはとんと疎いわが母にまずはパソコンの勉強をするよう伝えた。
ネットショッピングもできるし、ネットで自ら作った料理を発信することもできる。
「足」の手配だって近い将来できるようになるかもしれない。
次の母の誕生日にはノートパソコンを買ってあげることを約束した。
あとは父同様引き続き訴えていくしかないであろう。

交通事故は高齢者だけが起こすわけではない。
でも、高齢者事故の多くが、踏み間違えや信号無視、集中力、判断力、運動能力の低下が導き出したものである。
このちょっとしたミスが、人の命を奪うのだ。
せめて自分の家族がその事故の原因とならないためにも家族として説得を続けていきたい。

そして、個人的な意見として、運転免許証の年齢上限を設けてもいいのではないかと思っている。
もちろん同時に地域全体でのサポートは必要で、特に「足」となるサービスを充実させるのは急務だ。

どうするのがベストなのかはまだ勉強不足でわからないが、いかなる方法であれ、このような悲しい事故が無くなることを望みます。

Commented by kearyioa at 2019-06-12 13:08
任意保険が利かないと分かってて運転する、運転させるなんて・・・。
いろいろ悩ましいですね。
Commented by dckuma at 2019-06-14 20:56
> kearyioaさん

そこをつっこんでくれてありがとうございます。

今回はテーマが高齢者の運転だったから詳細は書かなかったんですが、この時車の壊れ具合がわからなかったので、高額になるかも?と思ったんです。でも、義母が引き起こした事故なので、「保険が使えない」と言ったら、義母が「今回だけは違うことにしてくれないかしら?」って言ってきたんです・・・。
私的には車を壊した挙句に、偽装して保険を使わせようなんて、信じられなかったんですが、同居間もなかったので、やんわりと「そんなことしてばれたらずっと保険に入れないですよ」と言うにとどめました。今だったら人として道理に反することをするのはどうかとはっきり言えます。

二人ともこんな感じなので、ちょいちょい疲れます。
Commented at 2019-06-15 12:48
ブログの持ち主だけに見える非公開コメントです。
Commented by dckuma at 2019-06-27 23:37
> カギコメさん
ありがとうございます。
一般常識に欠けるところが多々あり、時々私がおかしいのか?と感じることもあります。
でも、今はだいぶ物申せるようになったので、はっきりとダメなものはダメと言ってますが。

頑張ります・・・。
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by dckuma | 2019-06-11 21:19 | しゃかいのこと | Comments(4)

妻として、母として、医師として