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Life will be beautiful

刺激

私の友人達には共通点がある。

「一人でも生きていける女」

もちろん独身のみならず、結婚している友人も結婚して、専業主婦になっている友人もいる。
だが、どんなシチュエーションでも自分でなんとかしようという気持ちをもっている人たちである。
みんなそれぞれの生活があるので、学生時代ほど会えなくなってしまったけど、そういう友達は今でもつながっている。

そして、先日。
中学時代の仲良し4人組のうち一人が第二子を出産。
そのお祝いに3人で駆け付ける予定だったが、1人が子供の行事でこれなくなり、Hちゃんと私の二人で行くことになった。
そして、生まれてまもない赤ちゃんと戯れたあと、カフェにお茶しにいくことになった。
Hちゃんと二人きりで会うのは久しぶり。
正確にはハル君も一緒だったけど(笑)

Hちゃんは弁護士事務所の事務員として働いている。
前の個人事務所から紹介で今の大き目の事務所に移ってきたのだが、同じ事務員仲間のモチベーションの低さに辟易しているようだった。
前の事務所では弁護士さんの右腕となって、事務員でできる仕事は事務員で極力片づけてきた。
しかし、今の事務員たちはいかに自分たちの仕事を増やさないかということに結託しているという。
なんでも弁護士さんに仕事を押し付け、Hちゃんができるだけ弁護士さんの負担を減らそうと自分ができることをやろうとするとそれを阻止する。
その結果、弁護士さんの処理件数が落ち、こなせる案件も減ってしまっているよう。
その割に給料を増やしてほしいなどと主義主張はするとのこと。

Hちゃんとしては雑談している暇があったら、弁護士さんの仕事をできる範囲で手伝えば、こなせる案件も増え、その結果、給料に結び付くのにという想い。
でも、新参者のHちゃんの意見は重鎮達の耳に届くこともなく、むしろ毛色をかえようとする彼女に怪訝な様子。

事務所をかえるという手もあるが、この事務員の仕事はコネ入社が多いらしく、なかなかいい条件のものは得にくい。
かといって、Hちゃんもこの状況でモチベーションを保てるわけもなく。
悶々としていた彼女は次第に自分のこれからについて考えるようになった。

彼女は独身。
今後も独身でいるかもしれないので、自分の生活のため、今の仕事は収入源として続けていくしかない。
でも、定年を迎えたあと自分はどうするのか?
特に資格もないし、定年後も仕事を続けるというのは難しさもある。
他にやりたいことを見つけなければ。
自分の本当にやりたいことは何だろう。

そして、彼女は漠然と「人を触る仕事をしたい」という想いに行きついた。

でも、それがどういうものなのか自分でもまだわからないという。
エステティシャン?介護?
なんかそう一般的なものでもないかもしれない。

自分で考え続けても答えが出なさそうだったので、そのきっかけづくりとして、彼女はSNS上に自分の思いなどをアップするようになった。
確かにここ最近Hちゃんの記事をよくみるなぁとは思っていた。
彼女はそこに来る「イイネ」の数をみて、どういう文章を書いたら「イイネ」が増えるのか、どういう内容に食いつくのか、そういうものを感じ取れたら、世の中の人が求めていることが見えるかもしれない。
それが、何らかしらの自分の未来の仕事につながるかもしれない、と。

なんかそういう話をきいて、私はなんだかワクワクした。
最近は家族とだけのつながりや昔からの友人たちもなんとなくママ友的な感じになっていたので、自分の先々を見据えた彼女なりのアプローチの方法に刺激を受けた。

私も医師としての仕事は今後も続けるが、今の私はその他大勢の医師にすぎない。
子育てしながらの勤務はやはり昔のように当直や夜間の呼び出しへの対応は難しく、消化器内科医としては一戦から身を引かざる負えない、それだけ考えていた。
でも、自分の中で私にしかできない何かを見つけたい。
そんな思いに駆られた。

Hちゃん、お互いに「何か」がみつかるといいね。

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by dckuma | 2016-12-18 23:25 | ひとりごと | Comments(0)

妻として、母として、医師として

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