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Life will be beautiful

4度目の正直 ~最終章~

仕事をやめた数日後、旦那は新しい会社に就職した。

前述のごとく、全く毛色の違った仕事。
これまでのスーツ姿とは異なり、作業着での出勤となった。

仕事内容は建物を建てる前の地質調査と地盤づくり。
将来的には旦那はこれを指示する立場となるのだが、まずは現場を知ることが何よりも大事。
若手の社員と共に現場へ向かった。

現地に到着した旦那は案の定右往左往。
全くの新人とは知りながら、サラリーマンとは異なり、「見て覚えろ」的な雰囲気。
特に旦那に気を遣う様子もなく、かといって嫌な態度をとるわけでもなく、旦那も必死にかじりつく。
何をやっていたのかよくわからないまま1日が過ぎ、重機と共に事務所へ戻り、帰宅となった。
変な緊張とずっと外での作業に妙に疲れたもののビールはおいしく飲めた。

2日目は地盤づくりのコンクリートを流し込む作業に参加。
段取りの悪い旦那は作業着にコンクリートをぶちまけてしまった。
帰宅すると玄関でパン一になり、そのままお風呂へ。
誰も口には出さなかったが、おそらくみんなの心の中に不安が生まれたのは間違いないであろう。

3日目。
いつものごとく1日現場仕事。
まだ3日目とはいえ、ゆっくり少しずつというよりは「とりあえずやってみたら」みたいな雰囲気。
その日の帰り、旦那は重機を載せたトラックを運転することになった。
免許的にはOKでも長年AT車ばかり乗っていた旦那にはかなりのハードルだった。
しかもサイズは家の車よりもはるかに大きいし。

そして、旦那は大通りに出る寸前でエンスト。
即座に代わってもらい、事なきを得た。

だが、この時の出来事をきっかけに旦那は私の予想をはるかに上回る速さである決断をした。

そう「退職」である。

帰宅後旦那は言った。
「俺、このまま仕事を続ければ、必ず命にかかわるような大きな事故を起こしそう。自分に対してもそうだし、他人に対しても。情けない話だけど、やめたいと思う」

まあ、旦那の姿を見て、違和感をぬぐえなかった私は、それでよいと思った。

でも・・・
生命の危機とまではわからなくても、ある程度仕事内容から向き不向きはわかってたよね?
もう46歳にもなって「やってみないとわからない」というのはチャレンジ精神ではなく、単なる無知だし、無謀。

どうしてあの時私は何が何でも止めなかったんだろう。
一縷の望みにかけてしまったんだろう。
自分を責めた。

だけど、あの時私が「いいよ」と言わなければ・・・旦那は前職の不満を言い続けてただろうし、それを聞いた義母は私に非難の目を向けたに違いない。

言い訳かもしれないけど、そうするしかなかった。

そして、旦那はまさかの「3日坊主」で仕事をやめることになった。
社長さんは「その危険に気づけることが大事。もう少し頑張ってみないか」と言ってくれたが、旦那は首を横に振った。

またもや先の見えない日々へ。
ちょうどいいタイミングで私が仕事を始めたので、生活を送ること自体は問題なかったが・・・。
まだまだ苦難は続く・・・。


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# by dckuma | 2017-11-17 22:45 | かぞくのこと | Comments(2)

4度目の正直~決断~

新ブログに移ってから、比較的平穏な日々を送っているのかな?と思っていた皆様。
ご安心ください?
前途多難な道は続きます・・・。


その後旦那は2回目の社長面談に行った。
そして、わかったことは、今よりも給料が大幅に下がること、今よりも休日が減ることであった。
ただ社会保険などの最低限の保証は確保されているようであった。

向こうも旦那がお門違いのところからやってくることは百も承知。
でも、現状高齢化の進む職場。
将来の現場監督候補者を育てることは急務であった。

旦那は最初の条件は悪いが、「5年以内に現場監督に必要な資格をすべてとってほしい」という社長の要望にやる気を見出していた。

そして・・・

旦那は数日後に退職届を提出した。

これらはすべて転職話が持ち上がって1週間以内の出来事である。

私はなんだかもやもやした気分だった。
確かに前職はこれまでと営業手法も異なり、ある意味「誰でもできる」仕事であった。
モチベーションが上がらない気持ちはわかるけど、給料は案外悪くなかったし、ある程度貯蓄をして、その上で転職に踏み切ってもという思いもやっぱりあったし。

もちろん旦那のテンションや義母のテンションに押され気味だったのもあったけど・・・
心の片隅で「ひょっとすると、ひょっとするかもしれない」という小さな小さな期待もあった。
だから、強く反対することもしなかった。

退職届を出した1か月後、旦那は会社を正式に退職した。

職場の人は1年も持たなかった旦那に花束をプレゼントし、快く送り出してくれた。
で、蓋を開けてみると旦那は過去の新入社員(1年目)の中でトップの営業成績を出していたことが分かった。
皆に惜しまれながらの退職で、少し後ろ髪をひかれたようだが、やはり長く続けることはできないと会社を後にした。

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# by dckuma | 2017-10-31 22:34 | かぞくのこと | Comments(2)

4度目の正直~不安~

私の不安とは・・・義母のことであった。
結婚してから義母と接するようになり、だいぶ性格的なことはわかるようになっていた。

今回の転職話は義母がもってきた話。
息子が乗り気ともなれば、絶対に喜んでいる。
いや、喜ぶこと自体はいいのだが・・・何の疑問を感じずに喜ぶところが問題なのだ。

ここからは若干愚痴っぽくなることを予めお詫びする。

これまでにも義母がぬか喜びして、落胆する姿を幾度とみてきた。
もちろん私だってその’ぬか喜び’が現実となれば、うれしいことなのだが、期待を膨らませれば膨らませるほど残念な結末を迎える。
特に旦那の転職活動においてはこの繰り返し。

私はサラリーマンの転職については詳しくはないけれど、新聞やテレビをみれば、40代の転職が厳しいことは十分わかっていた。
それでも転職活動最初のころはけっこういろんな「いい話」が転んできたので、口ではネガティブなことを言いながら、心では期待に胸を膨らませていた。
だが、現実は多分に漏れず、厳しい現実がつきまとう。
さすがに客観性を持った判断が必要だと悟った。
そのため、旦那のポジティブ発言には常に反対側の視点で立つようにした。

すると、案外私の抱いた疑問や不安は的中した。
だが残念なことに、大概そのことが的確だったと気づくのは後のまつり的な状況だった。

旦那は慎重になるべきところでスーパーポジティブになり、私の話に聞く耳を持たなくなるのだ。
それでも、言い続ければ、私の言うことは少しはきいてくれたかもしれない。
が、いつも横やりが入った。

そう、義母である。

「Mの気持ちを分かってあげて」
「そんなこと言ったらどんな仕事も無理」
「母親だからわかる」

などなど。

もちろん私も極力こういった話を義母の前でしないように心掛けていた。
だが、旦那がいちいち義母に転職の進捗状況を報告するため、結局話の中心は転職に・・・。
そして、流れ的に私もつい冷静的なセリフを吐いてしまう。
ま、私がもうちょっと大人になればいいのかもしれないが、後で「ああいってたじゃないか」みたいになるのも嫌なので、素直な気持ちを話した。
すると、上記発言がみられるのだ。

そして、今回。
私が自宅に戻ると案の定テンションの高い義母がいた。
自分が持ってきた話だということを直接的に間接的に語った。

だが、私としては仕事の話が出た流れなどどうでもよく、仕事内容、給料、福利厚生などなど基本的情報が知りたかった。
なので、私が旦那にそのことについて質問をすると、旦那はことごとく答えられなかった。
おいおい。

またそれを傍できいていた義母も私の質問に現実に引き戻され、
「なんで社長に聞かないの」
「Mは肝心なところが抜けてる」
「私は話をもってきただけだからあとは知らない」

と急に怒り出した。

義母の言うことも一理ある。
給料とか福利厚生って就職においてはかなりのウエイトを占める大事なこと。
前から興味があった仕事ならいざ知らず、未知の世界の仕事となればなおのことである。
いくら義母が持ってきた話とはいえ、あくまでも仲介役であり、肝心な話は旦那が直接社長に聞くべきなのだ。

旦那の言い分としては「会って早々にそんな話をするのも・・・」と言うことなのだが、転職するかどうかを決める重要ポイントなんだから当然聞くでしょ?

私の数々の疑問に答えられなかった旦那。
それを傍できいてて一気に不安でテンションだだ下がりの義母。

結局後日再度社長に面会して、話をきくこととなった。

つづく・・・


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# by dckuma | 2017-10-09 16:08 | かぞくのこと | Comments(6)

4度目の正直

久しぶりの旦那ネタ。
あれからいろいーろありました。

昨年の今頃、20年勤めた会社をやめ、福岡に来るきっかけとなった会社を辞め、3個目の会社Jに就職した。
Jはこれまで経験したことのない営業手法で、旦那はなかなか馴染めなかった。
だけど、失業手当をもらい切った状態では、さらに仕事を辞めていいよとは私も言えなかった。
だって、その当時、私もパートぐらいしかしてなかったからねぇ。

なので、旦那は仕事の合間を縫って転職活動を行った。
でも、会社でのストレスが強すぎて、退社後の転職活動になかなか力を入れられず、ため息や会社の愚痴は言うけれど、何もしない、、、みたいな日もしばしばあった。
私からするとそんなに会社辞めたいなら、ちゃっちゃと本腰入れて、職探しすればいいのにと思うことも多く、それが原因で喧嘩することも多々あった。

そんなある日の週末。
私はハル君を連れて実家へ帰っていた。
すると、珍しく旦那から電話が。
帰省なんていつも数日なので、電話がかかってくることなんかないのに、よっぽどの緊急事態。
ハル君を両親に預け、部屋を移動し電話に出ると・・・。

「ちょっとこの数日いろいろあって、転職の話が舞い込んできた」
「???」
「今までとは全然違って、建築関係なんだけど」
「けんちくかんけー?って、どこからその話がでてきたの??」

話の出所は義母であった。
どうやら宗教仲間に雑談的に息子の転職活動を話したところ、そのうち一人が、自分のいとこが経営する会社で働いてみないか?となったらしい。
その話を聞いた翌日が週末だったため、旦那は早速その’いとこ’の社長のところへ面談に行った。
そして、私は面談に行った夜にその話を聞かされたのだ。

「建築関係って具体的にはどんなことするの?」
「建物を建てる前の地盤調査の会社みたい。ボーリングとかするらしい。建築業界は今忙しい割に若手が入らなくて困ってるみたい。一から教えるから将来の現場監督を目指して頑張ってみないかって言われた。それに必要な資格もすべてこの数年で取れるようにした方がいいとも言われた。今の会社にいても自分の成長につながるとも思えないし、全く違う職種だけど、資格を取れれば自分にとってもプラスになるし、いいかなと思ってる。どう?」
「どうって言われても。給料とか出勤日、福利厚生とか、その辺はどうなの?」
「いきなり給料がどうかとか聞くのもどうかなと思って具体的には聞いていないんだけど、●●万円ぐらいらしい。で、土曜日出勤や祝日出勤も時々あるらしい。ボーナスも少しはでるとか。保険とかはあるよ」
「・・・そんなアバウトでいいの?給料、福利厚生、就業日、ちゃんときかないと。資格が取れる仕事なのはいいけど、これまでハローワークで見もしなかったような職種でしょ?なんともいえない」

私としては在職中の転職活動は認めてたし、そのままスムーズに職に就けるのであれば、それはいいと思っていた。
でも、全く考えてもいなかった毛色の違う職種への転職はかなり慎重になるべきである。
当然疑問をたくさん投げかける私。
すると・・・

「応援してくれないんだね」

・・・・。
応援もへったくれも今回転職すれば、3回目ですよ。
そりゃ経験したことない職種への転職は「やってみないとわからない」ってのはわかる。
でも、だからこそわからないこと、不安なことは最低限とっぱらって踏み込みたいじゃないですか。

「反対してるわけじゃないけど・・・じゃ、やっていけそうなんだね」
「今の会社よりは自分の為になると思うし、何があってもがんばろうと思っている」

もう旦那の心の中では「転職」は決まっていた。
私と相談するというのは悩んでいるからでもなんでもなく私に最後の一押しをしてもらいたかったから。

とりあえずその場は私が自宅に戻ってから話し合うことにし、電話を切った。

だが、この流れ、私はもう一つ心配していることがあった・・・。

つづく

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# by dckuma | 2017-09-17 14:09 | かぞくのこと | Comments(2)

うらやましい

私のフェイスブック友達は知っている人しか登録されていない。
だけど、その関係性はそれぞれ違い、稀薄な人から密に連絡を取っている人まで様々だ。

で、先日のこと。

以前勤めていた病院で何度か話したことがある女医さんが非常に久しぶりにFBに記事をアップしていた。
彼女とはみんなが集まる飲み会で顔を合わせる程度で、どういういきさつでその病院にきたのか、私が去った後、どうしてたのかなど全く知らなかった。
ただ私の印象に残っていたのは知的で快活な人というイメージ。
私のように陰湿さはあまり持ち合わせてないような人に見え、逆にさわやかすぎて私には近づきがたい存在であった。

そんな彼女の超久しぶりの投稿。
私からすると、約7年ぶりの再会のようなもの。
私にとって怒涛の7年だったけど、当然7年あれば人はいくらでも変貌を遂げる。

そして彼女はこの7年の間に眩しすぎて正面視できないほどの素敵女子にパワーアップしていた。

私がいろんな壁に自ら体当たりしていた間、彼女は2児の母となり、忙しい家事と仕事の合間に起業の勉強をし、最終的には起業を実現させていた。
そして、彼女はFBやブログを通じて発信し、私はそのことを知ることとなったのだ。

ああどうして、同じ女医でもこうも違うのであろう。
年齢もそんなに変わらないし、二人も子供がいる。
ブログを拝見する限り、旦那さんが積極的に育児に参加しているわけでもなさそうだし、協力してくれそうな家族が近くにいるわけでもない。
むしろ環境的には私より悪条件。
なのに。。。

どんな環境でもアグレッシブな人間でありたい、と常に思っている。
そして、自分はそれを実践してる方かなという自負があった。
しかし、蓋を開けてみれば、私みたいな人間は掃いて捨てるほどおり、いわゆるアグレッシブな人は雲の上にいた。

上を見たらキリがないのかもしれないけど・・・。
最近はうらやましさを通り過ぎて、妬ましく思っている自分がいる。
そんな自分に嫌悪感を抱く今日この頃。

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# by dckuma | 2017-08-21 23:01 | ひとりごと | Comments(4)

妻として、母として、医師として